総合コンサルB氏のケース

ベンチャー

プロフィール

  • 氏名:鈴木 真由(仮名)
  • 年齢:30歳
  • 経歴
    • 総合系コンサルティングファーム(7年間勤務)
    • → シリーズBのHRテック系スタートアップに転職
  • 専門分野:業務改善、DX推進、B2Bマーケティング

転職前の状況(コンサル時代)

鈴木さんは、新卒で総合系コンサルティングファームに入社し、金融・人材業界を中心にDX推進や業務改善のプロジェクトを担当。プロジェクトマネージャーとして複数案件をリードし、業務改善だけでなく、戦略策定やB2Bマーケティング支援にも携わった。

コンサルの仕事はやりがいがあったものの、「クライアントに提案するだけでなく、自分が主体となって事業を成長させたい」という思いが強くなり、転職を決意。特に、成長市場であるHRテック業界に興味を持ち、ベンチャー企業を中心に転職活動を開始。


転職先の企業とポジション

  • 企業:HRテック系スタートアップ(シリーズB、従業員50名)
  • ポジション:事業開発マネージャー
  • 業務内容
    • 新規市場の開拓と事業戦略の策定
    • B2Bマーケティング戦略の立案・実行
    • 営業組織の仕組み化とプロセス改善

転職後の成果と挑戦

1. 新規市場開拓を推進し、売上拡大に貢献

転職後、HRテックサービスの導入企業を拡大するため、新たなターゲット市場(中小企業向け)を開拓。コンサル時代に培った市場分析力を活かし、顧客課題の整理、ターゲティングの再設計、営業戦略の見直しを実施。結果として、1年で新規顧客数を前年比200%増加させることに成功。

2. 「手を動かす」実行フェーズへの適応

コンサル時代は戦略立案がメインだったが、ベンチャー企業では自らマーケティング施策を実行し、営業現場にも出向いて商談を行う必要があった。最初は手探りだったが、週1回の営業同行や、マーケティング施策のA/Bテストを繰り返し、効果的な施策を確立。

3. 営業組織の仕組み化に成功

スタートアップ特有の課題として、営業のプロセスが属人的であり、効率が悪かった。鈴木さんは、コンサル時代に培った業務改善のノウハウを活かし、CRM(顧客管理システム)の導入、リード管理の仕組み化、営業KPIの設計を実施。結果として、営業チームの生産性が向上し、成約率が20%改善した。


ベンチャー企業に転職して感じた違い

項目 コンサル時代 ベンチャー企業
仕事のスタイル クライアントへの提案 自社事業の成長を担う
意思決定のスピード 顧客企業の決定待ち 自分で即決して実行
業務範囲 分析・提案が中心 企画・実行・改善まで一貫して担当
リソース 十分なサポートがある 限られたリソースの中で工夫が必要

まとめ

鈴木さんは、コンサルタントとして培った分析力・戦略策定力を活かしながら、スタートアップの現場で「実行力」を身につけた。最初は手を動かすことに苦労したものの、業務改善や市場開拓で大きな成果を出し、事業成長に貢献。

現在は、COO(最高執行責任者)として、さらなる事業拡大に向けた組織強化を進めている。


💡 ベンチャー企業への転職を考えるコンサルタントへのアドバイス

  • 「実行する力」を重視するマインドセットが重要(戦略だけでなく、手を動かすことが求められる)
  • スピード感と柔軟性を持つ(変化が激しく、戦略もどんどん変わる)
  • リソースが限られる中で工夫する力が必要(社内の整備が十分でないことが多い)

 

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